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カウンセリングの特徴


長期にわたる通院で苦しんでいる人たち 

 

 カウンセラーのわたしは、今までにたくさんの精神的に悩み苦しんでいる人たちに会いました。そして、その人たちの多くが精神科や心療内科の病院に長期にわたり通院していました。しかし、ほとんどの場合、高額の治療費を払いながら服薬やカウンセリングを続けていても、なかなか状況が改善しないという状態でした。

 

 一般的なカウンセラーが行うカウンセリングは、1日に多くのクライエントと接することから、1回で30分から1時間程度のカウンセリングでカウンセラーの体力的・精神的な限界となります。また、そのカウンセリング施設の運営・経営上でもそれは確かに適切なやり方です。しかし、評判のよい病院・施設は予約が殺到して場合によっては、クライエントは多くの日数を待たされます。そして、高額なわりには短時間のカウンセリングで簡単な会話をし、あとは多量の精神安定剤・抗うつ剤・睡眠導入剤等が処方される場合があります。これは、医師の適切な対応であり、法的にも何ら問題のないことです。もちろん、それを非難する気はありません。

 

 しかし、状況によっては、次第に強くなって行く薬を長期にわたって飲むことになり、脳や神経に副作用が発生する可能性があります。さらに、薬の副作用で肝臓や腎臓の機能までが低下して、入院後にも服薬が続き命を落とした人さえいます。

 

 現在、深刻な精神のダメージを受けていて、重度の不安定な精神状態や睡眠不足の状態が長期にわたって続くようであれば、それについてのとりあえずの対処方法として薬物の投与は正しい選択となります。ですから、あなたがそのような状態で通院をして薬を飲み続けているのなら、それを続けなければ短時間で症状が悪化してしまう可能性があります。

 

 しかし、生理学的な脳の機能障害や精神障害以外であればクライエントの問題は、ものごとに対する考え方やそれに伴う感情・言動の問題がほとんどですから、その原因を本人がしっかりと把握して納得したかたちで、適切な療法を用いて問題を解決しなければ、簡単には苦しみから解放されません。

 

 このようなことから、精神的な問題の場合、服薬による対処療法だけを行っても根本的な治療になるとは言いがたいのです。


カウンセリングの基本姿勢 

 

 「メンタルカウンセリング 根寿苑」では、クライエント(来談者)の方に1回に1時間~2時間程度(標準時間)、しっかりと傾聴して定期的にカウンセリングを続けることにより、深い信頼関係を構築しながら認知行動療法を中心とした複数の適切な療法を行います。これによりクライエントの方が孤独と不安から抜け出して、徐々に冷静に問題を正確に把握することができるようになり、カウンセリング療法を効果的に受けることができます。

 

 もちろん、精神のダメージが大きくて長時間のカウンセリングがつらい場合は、相談しながら短時間からでも対応しますし、長時間・長期間にわたって、とことん聞いて取り組んで欲しいという要望があれば相談に応じます。

 

 カウンセラーが、クライエントの方に寄り添い理解・共感することにより一人で悩みを抱えていた不安で悲しく苦痛な状態から救い出されます。これにより、悩みの正体を客観的に色々な角度から考察できるようになるのです。そのような精神的な基盤を元に、本来もっている力により問題を解決し立ち上がって行くようになります。

 

 

 複雑な人の心と接するカウンセリングは、膨大な知識と経験が必要です。

 

 

 しかし、今までのカウンセリングの経験から互いの人格の尊重、そしてけっして裏切らない慈愛が、結局は最も大切であると痛感しています。

 

 「根寿苑」は、そこの部分を大切に細心の注意を払いながら質の高いカウンセリングを続けてきたことにより、多くの方々から支持を受けたのだと思います。

 

 そして、あなたとカウンセリングをする中で、生育歴において精神的に影響を受けたことや、潜在意識に潜む問題等も考慮します。状況によっては、あなたが苦しんだ人間関係で関わった人たちの心の奥底にある問題も解き明かしながら、あなたの心にひそむ問題を「来談者中心療法」、「認知行動療法」を中心に、その他必要に応じて色々な療法を利用して解決して行きます。


悩んでいる人は孤独であり、攻撃を受けている

 

    問題を抱えている人とカウンセリングをしていると、そのほとんどの人が信頼できる人がいるように振る舞っていても、実は他人を信頼できず不審に思い、誰にも心から相談ができないことから悩みを理解してもらえず寂しく孤独であることを痛感します。

 

 
    たとえば親がいくら親身になって関わっても、親だからこそ本心から話せないことがあったりします。

 

  あるいは多くの人が、かたちの上では親友のように長く付き合っていても、本人が望むような本当に信頼して理解し合える友人がいなっかったりするのです。

 

 

 ですからカウンセリングでは、まずは時間をしっかりとって確かな信頼関係を構築することが最優先となります。そのような人間関係から、決して裏切られない慈愛を確認し満足して安定した精神基盤を得ることが大切です。

 

 多くの人の悩みの本質は、そのような確かな信頼の絆(きづな)が得られなかったことの、悲しみ、苦しみ、怒り等です。

 

 そのような信頼関係を構築して行く状況でカウンセリングを続けることにより、クライエントがもっている本来の心の強い力を引き出し、目標実現の道を自ら見いだして行くことがねらいです。

 

 

  一般的な社会の人たちの問題解決方法は、問題に直面したときにお互い気の合う親友や職場の同僚、近所の仲のよい奥さんと何回も長時間にわたり場合によっては楽しく飲み食いしながら歓談し、お互いに心を打ち明けた話し合いの中から困難な問題を解決して行くものです。信頼・友情関係は、本当に大切で悩んでいる人の命さえも救います。


 そのような人間関係が、構築できない人のために親身になってあなたの話を聞き、理解・共感し、けっして説教や注意をせず、なぐさめ、はげましてあなたが望み必要であれば、よきアドバイスの言葉を差し上げます。あなたを見捨てず、共感し裏切らずにずっと寄り添うのです。
 

 よくあることですが、クライエントの方が過去の苦しかった経験談を幾度も繰り返し話される場合があります。それは本人が満足して納得するまで話し尽くす必要がある場合です。そうしないと、その問題を心の中で解決できないのです。人は、他人に理解されて十分に受け入れられると、あとは本来の自分の力で立ち上がって行けるものです。

 

 

 しかし、世間一般のほとんどの人は、そのような話を忍耐強く聞いて理解・共感することはしません。それどころか、怒ったり説教さえしてしまうことが多々あります。最悪の場合、喧嘩のようになり相手にしてもらえなくなることもあります。

 

 このように、あなたが信頼できると思った人に悩みを相談しても悩みが解決できなかったのは、人間同士の会話には、互いの利害感情や上下の階級差を構築しようとする感情などがはたらくためです。

 

 最悪の場合、あなたが心を許し心を開いて一番つらく苦しかったことや悲しかったこと、場合によっては激しく怒り許せなかったことなどをさらけ出して共感・理解を期待し相談しても、人間というものは親身になって共感・理解して相談を受け入れるどころか、自分があなたよりも優位に立ってえらくなる機会とするか、あなたを打ちのめす良い機会としてそれを利用し、ここぞとばかりにあなたがダメな人とたたきのめすかも知れません。

 

 なぜなら、あなたの心の奥底にある一番苦しんでいる問題を利用してあなたを打ちのめせば、あなたを完全に支配下において、自分は安全な優位な立場に立てるからです。

 

 一般の人に相手を信じて相談をしても、逆に精神的な攻撃を受けるのはこのためです。 

 

 わたしが、今までにカウンセリングした中で、このようにして他人に無防備に相談して傷ついた方がたくさんいます。

 

 

 気をつけて欲しいことは、人間とは心の底に獣(けもの)のような自己中心的な他人を蹴落(けお)としてでも、自分が優位に立ちたいという欲求があります。その本能的な欲望を抑えられる人は、ほんの一握りであり、ほとんどの場合、他人を蹴落とそうとする心を反省もできず気づくことすらできないのです。

 

 

 あなたの重大な問題を無責任で即興的(そっきょうてき)・感情的・攻撃的・自己中心的な人との会話で問題を解決しようとせず、心理カウンセリングという方法で専門家から適切な療法を用いて安全に問題を解決してください。

 

 専門の心理カウンセラーが、問題を療法として傾聴するのと、世間一般の人が無責任に自らの感情・欲求を満たすために問題を聞くのとは全く別のことなのです。 

 
 「根寿苑」でのカウンセリングでは、高圧的に怖がらせたり不快な気分にさせる説教や注意、指導はしません。そのような説教の内容は、たいていの場合あなたが自らもう何回も考え尽くしているからです。自分一人では、解決できないのでカウンセリングを受けているのであり、そのようなことを聞くために、わざわざお金を払い時間をとってカウンセリングを受けているのではないと思うのです。

 

 ただし、問題解決に必要な心理学的知識をお教えすることは多々あると思います。これは、あなたが問題を客観的に把握して、知的に問題を解決するのを助けるために行うことです。カウンセリングでは、「心理教育」と呼ばれるもので、あなたの主体的な問題解決能力を強力に推し進めるのに役立ちます。

 

 きっとあなたが問題を解決したときには、今まで知らなかった多くの知識を得ていることでしょう。

 

 「根寿苑」では、そのような価値あるカウンセリングを行います。

      

 あなたは、問題に対して精一杯頑張って、やることをやっても解決できなくて悩み苦しんでいるのです。

      

 あなたが、そのようにならざるを得なかった理由を理解・共感することからスタートします。

 

 

 多くの方々とカウンセリングをしていると、「根寿苑のホームページを、ずっと何ヶ月にもわたって何回も繰り返し見ていてどうするか迷っていました。」と言われる方がたくさんいます。

 

 それは、多くの方が、悩み苦しみ問題解決に向けて真剣に考えているのだと痛感するときです。

 

 そして、勇気をもって決断して「根寿苑」のカウンセリングを受けられます。

 

 

 そのときに、みなさんが言われることは、大体決まって「もっと早く決断して、先生にお会いしてカウンセリングを受けていればよかった・・・」や、「もっと早く知り合いになりたかった・・・」です。

 

 「こんなに困っていたのに、なんでもっと、しっかりと宣伝してみなさんに分かるようにしないのですか。」と指摘されることもあります。

 

  

 悩んでいる月日が長くて、その間、本当に苦しかったのだと思います。

 

 費やした時間が、もったいなくて後悔しているのかも知れません。

 

 

 人には、誰でも「ご縁」というものがあります。

 

 そして、自分で決断してカウンセリングを受けるときは、真剣にカウンセリングを受けて問題を解決しようと決断できるくらいに心が元気になって解決に向かっている貴重なときです。

 

 ですから、決して今まで悩んでいて何もしない無駄な時間をすごしてしまったとは思わないでください。

 

 あなたが、悩み苦しんで解決し得たことは、後に貴重な経験・教訓・真理となって、今後の人生に大きく貢献するものとなります。

 

 試練から得る経験や教訓は、ときには無駄と思えるほどの時間を費(つい)やした中から得られるものです。

  

 

 最後に「根寿苑」で、問題が解決できれば全ては良しです。


通院中の方へのお願い


  「根寿苑」は、精神・神経科や心療内科の専門医院ではありませんので、あなたの症状に病名を下すことはありません。

  

   ただ、もし専門医から病名を診断されている場合は、必ずお伝えください。そのことを考慮して細心の注意をはらって面談をします。もしそれらのことで、専門医から指示を受けて特に留意しなければならないことがあれば、そのようなこともできる限りお伝えください。

  

  また、専門医から治療を受けている最中であれば、医師から「根寿苑」でカウンセリングを受けることについて許可を得てください。

 

  

  面談を、より効果的なものにして、かつトラブルを防ぐためにも、以上のことにご協力ください。


■ ご理解いただきたいこと

 

 心理カウンセリングは、重度の精神的問題や障害をもっている方には、効果を期待することが困難な場合があります。

 

 カウンセリングは、問題の自己解決を援助するものであり、精神的な問題解決を100パーセント完全に保証するものではありません。また、脳自体に先天的・後天的な生理学的機能障害等がある場合は、それをカウンセリングだけで治療することは困難です。

 

 そのようなことを配慮して根寿苑では、まず最初の電話であなたの問題をうかがいます。その問題の内容や状況により、カウンセリングの進め方を相談します。(週1回~月1回が目安)

 

 もし、あなたがカウンセリング方法に納得できなかったり、根寿苑のほうでカウンセリングによる対応が困難と判断した場合は、その初回での料金はいただきません。


 その場合、その後の連絡は、当方からは一切取りません。また、カウンセリングを続ける間に、あなたが諸般の事情でカウンセリングを打ち切る場合は、いつでも打ち切ることができます。

 

 カウンセリングは、常に親身になり懇切丁寧(こんせつていねい)に行いますし、不必要にカウンセリングの時間・期間を伸ばすことはしません。できるだけ、早く解決できるように配慮しますが、心を整理して解決するためにはある程度の時間が必要です。


 ただし、事情により、これ以上、効果的なカウンセリングを継続できないと当方が判断した場合は、ご相談の上カウンセリングを中止させていただく場合があります。

  

 特に次のような方は、誠に申し訳ありませんが、カウンセリングの継続や問題解決に困難をきたすことが懸念されますので状況によっては、ご理解をいただいた上でカウンセリングをご遠慮いただく場合があります。

 

 ・カウンセラーを信用できず心を打ち明けて話せない

 ・カウンセラーと協力し合って問題を解決する意欲がない

 ・妄想・虚言癖がある

 ・義理・人情を無視する

 ・無礼、高慢・傲慢(ごうまん)・横柄(おうへい)

 ・謙虚さ・謙遜さがなくて人を見下す

 ・乱暴な言動がある

 ・アスペルガースペクトラム(広汎性発達障害)

 ・統合失調、双極性障害(躁鬱病)、重度の知的障害・発達障害

 ・性的な欲望が強く、カウンセラーと関係をもとうとする

 ・なんでもお金や物で解決しようとする

 ・自慢話をしたい

 ・不真面目で努力なしに他人の責任にしたがる

 ・勝ち負けばかりを考え競争をしようとする

 ・ヒステリー で、常に八つ当たりをする

 ・短時間のカウンセリングで複雑な精神的問題が解決できると思っている

 ・何事にも文句があり、クレーム(苦情)を訴えるなど・・・

 

 

 そして、あなたがわたしとそもそも相性(あいしょう)が合わない場合。これは、あなたが悪いのでも、わたしが悪いのでもありません。

 

 人には互いに相性というものがあり、理屈抜きで相性が合わないということがあります。

 

 よく言う 「このタイプの人は、生理的に苦手」 という場合です。

 

 苦手な人に合わせて会話を続けると、精神的なエネルギーを消費して心の悩みが悪化する可能性があります。

 

 このような場合は、お互いに縁がなかったと思いあきらめて、あなたと相性が合いそうなカウンセラーのいる他のカウンセリング施設を探してください。

 

 これは、カウンセリング施設を探す上で最も大切なことのひとつです。

 

 

 その他、カウンセラーとクライアントの方との間で良い関係が構築できない場合は、申し訳ありませんが、わたしの判断でカウンセリングの継続をお断りする場合があります。

 


■ 心理療法について

 

  「根寿苑」では、傾聴することを基本とした来談者中心療法の他に、認知行動療法、認知療法、フォーカシング、交流分析、論理療法、芸術療法、ソルーション・フォーカスト・アプローチ等の心理療法を適宜利用して、カウンセリングを行います。

 

  以下に各療法を簡単に説明します。

 

 

  来談者中心療法

 

 カウンセリングの基本となる療法で、「根寿苑」でも多くの時間をかけて行う療法です。

 

 

 カウンセラーが、クライエント(来談者)の話すことを注意深く傾聴することにより理解・共感します。

    

 クライエントは、それにより安心感や信頼を得て悩みを打ち明け、自らの力で問題を解決するようになります。

   

 クライエントの状況によっては解決まで時間がかかる場合がありますが、ていねいで効果が得やすい方法です。

 

 この「来談者中心療法」を十分に行った上で、次に説明する「認知行動療法」により効果的なカウンセリングができます。

 

 

  認知行動療法

 

  「根寿苑」での問題解決の中心となる心理療法です。

 

 また、科学的に色々な精神的問題に対して効果が証明されている療法です。

 

 

 クライエントの自助力の回復や向上を目的とする、問題解決型の療法となります。

    

  クライエントが今現在抱えている問題の全体像を一緒に理解した上で、具体的な目標を立て、目標達成のために様々な技法を用います。

 

 

  認知療法

 

  ものの受け取り方や考え方(認知)に働きかけて気持ちを楽にする療法です。

   

  考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。 

 

 

  

  フォーカシング

 

  自分の中の漠然とした感じや感覚自体に注意を向けていくことで、自分の今の状況や問題を知ったり、それらの問題と自分との関係を変化させていきます。

 

  

  交流分析

 

  自己受容と他者受容の両方を達成することで、より主体的で積極的な人間関係と生活スタイルを構築していき、人の心と行動を快適にします。

    

    また、対人関係の問題を克服させていきます。

 

  

  論理療法

 

  「ABC理論」と「イラショナル・ビリーフ」の考えに基づき、出来事に対しての非論理的な解釈を、論理的な解釈に改善することで生み出される結果を変えていきます。

  

 

  芸術療法

 

  他の療法を利用している際に、挿入するかたちで実施する場合があります。

    

    たとえば絵を自由に描いたりすることにより、心の状態を把握する上で参考になる場合があります。

 

  

  ソルーション・フォーカスト・アプローチ

 

  クライエントの長所や、すでにもっている力に着目する心理療法です。

  

  クライエントが、もっている長所や力をつかって期待する将来像を実現します。

 

 

  以上の療法を、カウンセリングに来られる方の状況に応じて、相談しながら場合によっては複数の療法を組み合わせてカウンセリングを進めます。 

 

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